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第33回日本パラ陸上競技選手権大会~クラス分けのサポートを経験して~

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【提供 日本パラ陸上競技連盟】

2022年6月11日~12日に神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて開催された第33回日本パラ陸上競技選手権大会に参加させていただきました。主な活動としては国内クラス分けのサポート、競技観察を行いました。

ひとくちに「障がい」といっても、腕や脚などの身体、または視覚や知的発達など、障がいのある部位や種類はさまざまです。また、同じ障がいでも、その程度は人それぞれ異なります。「クラス分け」は個々の障がいが競技に及ぼす影響をできるだけ小さくし、平等に競い合うために必要な制度です。パラスポーツではクラス分けルールが導入されています。

クラス分けを行うための必要な知識・技術を学び、資格を取得したものを「クラシファイア」と呼んでいます。陸上競技では2~3名1組となり1人の選手のクラス分けを実施しています。

クラス分けの手順としては①身体機能評価:筋力テスト、関節可動域テスト、協調性テストなど理学的検査を実施し、参加資格のある障がいの種類、程度であるか判断する。②技術評価:競技中並びに日常生活での動作能力を評価し、適切なクラスを判断する。③競技観察:クラス分けを実施した大会の最初の出場種目を観察し、最終的なクラスを決定します。

新型コロナウイルス感染対策としてクラシファイアは防護服・手袋の着用、フェイスシールドの装着。使用した評価道具は選手ごとにアルコール消毒を行い、万全な感染対策を行ったうえでクラス分けを実施しています。

選手それぞれ障がいを負った原因は異なりますが、競技での勝利を目指し走る姿に感動しました。また、技術評価では、実際にトラックを走ってもらいタイム測定するだけではなく、ウォーミングアップから評価し、動作に偽りがないことまで確認されており、細かな評価に驚きました。今回の経験から、今後もパラスポーツに携わることができるように、まずは大分県内で開催される車いすマラソンなどのパラスポーツ大会に参加していきたいと考えます。 リハビリテーション科 國松 陸

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