明野中央病院健康セミナー

第1回 明野中央病院健康セミナー

〝華麗なるヒコーキ野郎〟高橋淳さんを迎えて講演会

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「淳さん」オシャレなスーツでさっそうと登場 350人ほどのご参加をいただきました
10月18日(土)18時より、あけのアクロスタウン3階アクロスホールにて、日本飛行連盟名誉会長、高橋淳さんを迎えて「〝華麗なるヒコーキ野郎〟淳さんのおおぞら人生、俺流。」と題し明野中央病院健康セミナーを開催しました。
高橋淳さんは、大正11年東京生まれで、現在86歳。現役最高齢のプロパイロットです。18歳で予科練に入隊、海軍航空隊で徹底的に訓練を受け、激戦の南方戦線を転戦、敗戦濃厚な沖縄戦にも鹿児島出水から飛び立ちました。同期の8割5分が戦場で尊い命を失いました。戦後は、日本飛行連盟に参加し、民間操縦士の養成を行うかたわら、赤十字飛行隊隊長として災害時の救助、血液輸送などのボランティアに従事。阪神・淡路大震災、新潟県中越沖地震にも飛行隊を派遣しました。現在も、日本飛行連盟の顔として、また、スーパーテクニックパイロットの第一人者として、多忙な毎日を送っています。
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司会は「月刊セーノ」編集長、宮崎さん 当院院長、木下昭生 当院副院長、中村英次郎
講演会には明野地区の方々を中心に約350名のご参加をいただきました。心よりお礼申し上げます。ご参加の皆さんは、淳さんの年齢を全く感じさせない、パワフルでスマートでユーモアあふれるお話に声を上げて笑ったり、真剣な目でうなずいたりしていました。戦時中、同じ戦闘機に乗ったクルーたちに対して語った「俺の飛行機に乗せたヤツは必ず無事に地上につれて帰る。だからお前たち、絶対に遺書なんか書くな」という言葉に、プロパイロットの本質を見ると同時に、真のリーダーのあるべき理想像を見た気がします。後半は、淳さんと当院の院長、副院長の3人による座談会を行い、淳さんの健康の秘訣をうかがいながら、「健康ってなんだろう?」をテーマに話を進めました。3人のそれぞれの健康法も紹介し、淳さんの女性にモテるコツも披露していただきました。会場からも「歯は丈夫ですか?」、「食事で気をつけていることは?」、「睡眠は何時間ぐらい?」などの質問もあり、ステージと会場が一体となったアットホームな会となりました。
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健康をテーマにシンポジウム 身長180cm、体重63kg。セスナも小さく見える 23歳の淳さん。元祖イケメン
命をかけた極限の戦争体験が培った強靭な精神力、しかしそんな厳しさを全く感じさせない気さくな笑顔とスマートなジョーク。参加された方々の心に、淳さんの人柄が心地よくあたたかく染み込んでいった講演会でした。講演終了後、淳さんがポツリと話してくれた言葉が今でも耳に残っています。「危険な状況は数え切れないほどあったよ。でも全て切り抜けてきた。空を飛んでいる時、戦争で死んでいった仲間たちがみんなで俺のこと守ってくれてるんだね、きっと。」
淳さんのように、素敵にカッコ良く歳を重ねていけたらと思います。
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平成2年、雲仙普賢岳噴火。10年にわたり飛行調査 平成5年、奥尻島。救護班、物資を緊急搬送 平成7年、阪神・淡路大震災。無線通信、医師・医薬品の搬送
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