当院整形外科の特徴は第一に膝や腰の症例が非常に多いことであり、後期研修の最初の2年間は一般整形外科がもっとも必要とされる知識の十分な研修が可能です。第二の特徴は整形外科の中でも特に専門性の高い研修が受けられることであり、後期研修の後半の2年間は本人の希望によって脊椎、関節のそれぞれについて専門医が指導を行います。研修の期間等に関しましては個々の相談に応じます。
整形外科診療の基本を習得する。
指導医が行う一般整形外科外来の診療を補助し、外来患者の診察法、治療法などを学ぶ。また、一定の研修期間の後、指導医の監督下で外来診療業務にあたる。
主治医として入院患者を担当し、各病棟指導医のもと入院患者の診察法、治療法などを学ぶ。また、担当患者及び研修経験に応じた症例患者の手術に助手として立ち会う。
院内で行われる各種カンファレンス、研修会等へは積極的に参加し整形外科にとどまらず医療全般で必要な知識や技術の習得に努める。
指導医からそれぞれの専門分野に関する知識及び技術を習得する。
整形外科の一般外来を担当し、指導医のより高度な診察法、治療法を学ぶ。
また、外来を中心にした特殊疾患(リウマチ・骨粗鬆症等)などの専門的知識もあわせて習得する。
主治医として入院患者を担当し、入院患者の診察法、処置、治療法、術前術後管理等を実践する。また、指導医の手術助手を務め研修を行う。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 外来 | 外来 | 外来 | 外来 | 外来 | |
午後 | 手術 | 手術 | 手術 | |||
術前 カンファ |
リハ回診 | ※研修日 |
※研修日とは一日中ゆっくりとリフレッシュをし、図書館で勉強をしたり学習する日もしくは希望があれば当病院以外の研修施設での研修を行う。
給与 | 当院給与規定に準ずる(諸手当含む) |
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当直 | 2~3回程度/月 希望に応じます。救急外来無。専門外診療無 |
勤務 | 1ヶ月単位の変形労働時間制 |
日祝日 | 夏期6日 冬期4日(12/31~1/3) |
社会保険 | 健康保険、厚生年金加入有り |
学会参加 | 可能 |
医師陪責 | 病院自体の加入有 |
住居 | 近隣に有り。住宅手当支給有り |
採用 | 履歴書(写真添付)持参の上、面談で決定 |
その他 | 申込み、問い合わせは随時 |
手術件数789件
2011年4月~2012年3月
外来患者数 | |
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新患数 | 6,138人 |
新患数/日 | 20.6人 |
再来数 | 21,611人 |
再来数/日 | 72.7人 |
手術内訳 | ||
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上肢 | 骨折合術 前腕 | 31件 |
脊髄 | 椎間板摘出術 | 44件 |
椎間板摘出術 | 7件 | |
後方固定術 | 37件 | |
下肢 | 肩関節形成術 | 36件 |
骨折合術 前腕 | 20件 | |
椎間板摘出術 | 30件 | |
椎間板摘出術 | 91件 | |
後方固定術 | 12件 | |
前十字靭帯再建術 | 4件 | |
その他 | 477件 |
※詳しくは年報をご覧下さい。
専門分野 | 整形外科・脊椎外科・手の外科・リウマチ関節外科 |
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資格 | 日本整形外科学会認定専門医 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医 日本整形外科学会認定リウマチ医 日本整形外科学会認定運動器リハビリ医 日本リハビリテーション医学会認定専門医 日本リハビリテーション医学会指導責任者 日本脊椎脊髄学会指導医 日本リウマチ学会専門医 日本体育協会公認スポーツドクター 日本手外科学会認定専門医 |
専門分野 | 整形外科・リウマチ関節外科・骨代謝 |
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資格 | 日本整形外科学会認定専門医 日本リウマチ学会指導医 日本リウマチ財団登録医 |
医療法人社団唱和会 明野中央病院 事務長 里谷 和幸
〒870-0161 大分県大分市明野東2丁目7番33号
TEL 097-558-3211
FAX 097-558-3709
こんにちは。明野中央病院 副院長の中村英次郎です。あたたかい家庭的な一般整形外科医をめざしているあなた!あたたかい環境の病院でゆっくり整形外科を学びませんか!
一般整形外科外来の70%以上は腰痛と膝痛の患者さんです。まず腰と膝がきちんと診察できその患者さんにとって最良の治療計画を立て治療することがたいせつです。一緒に勉強しましょう!是非一度病院へ遊びに来てください。
整形外科は言うまでもなく、臓器でいえば体全体の骨・関節、筋肉、神経を取り扱うとても守備範囲の広い診療科で幅広い知識と経験を必要とします。急性疾患(外傷)と慢性疾患、また小児整形や発達医療、老人医療、リウマチ外科、スポーツなどなど目が回りそうにたくさんの分類があり、学会も日本整形外科学会のほかに、脊椎、手の外科、骨折、リウマチ、リハビリなど、ほかにもコアな研究会やマニアックな集まりはたくさんあります。
このように専門領域が細分化されているため専門医に"超"がつく先生が多くいるのも現在の整形外科のひとつの現象といえるでしょう。
私は当地(大分市明野)で一般整形外科医として働き始めて今年で17年になります。当院のような市中の中規模一般病院もしくは診療所などで整形外科医として診療するにあたり一番大切なことは、家庭的で 優しい医療を整形外科専門知識に基づいて行う、ということです。
たとえば、膝の悪い高齢者の患者さんが診察にみえたとします。レントゲンでは重度の内反型変形性関節症でどうみても人工関節置換手術の適応です。しかし慌ててはいけません。まず患者さんの話をよく聞き、心臓や喘息などの内科疾患、全身状態の把握がもっとも大切。そして家族構成はどうか、介護の問題、住宅の問題はないかなど社会的なことを尋ねる、そのうちに患者さんは何を望んで病院に来たのか自然にわかります。ただ単に湿布がほしいだけなのか、リハビリをうけたいのか、人工関節をはじめとする最先端手術を希望しているのか、よく聞き出すことがもっとも大切です。患者さんの気持ち(希望)が掌握できてこそその患者さんと家族にとっての最良の治療方針に対する提案ができるのです。
このようなあたりまえのことを日常外来診療で行うには担当する整形外科医の、1,時間的余裕、2,体力的余裕、3、精神的余裕、が必要です。
患者さんに優しく最良の医療を提供するにはまず医師側に3つの余裕があることがとても大切なのです。
私たちが研修医であったころは特に整形外科は体育系ののりでいつも夜遅くまで病院につめ、飲み食い?し、慢性睡眠不足は当たり前、徹夜当直空けでも何でも若さに任せてがんばっていました。
学会発表などが割り当てられるともうほとんど毎日病院住まいの状況でした。
いまとなってはよき思い出ですが振り返ってみるとやはり3つの余裕がなかった。
そしてその代償はすべて慢性疾患の患者さんに降りかかっていた、と思います。
本当にいろいろな失敗をしました。
しかし当時は患者さんも優しくて居眠りをしても"先生も大変じゃね、またくるね"と許してくれることが多かったのです。(今はもちろんちがいますよ、念のため)
さて余裕を持つとは具体的にはどういう事なのでしょうか?それは急性疾患(救急外傷)と慢性疾患(腰痛、膝痛やリウマチなど)を分けて考えることです。
整形外科医にとって救急外傷を学ぶことは非常に大切ですが、慢性疾患の診療とは別に考えた方がよいです。
夜間救急外来で縫合処置や緊急手術等で徹夜勤務しそのまま朝からの外来診療や定期手術は我々の時代は当たり前でしたが今は違います。
現在でも地域性や医師不足、また診療報酬等の問題でこのような診療を行わざるを得ない病院は多くありご苦労されている先生方の苦労は計り知れず、みな善意でがんばっているのが現状です。
本院での研修のよい点はここにあります。
本院は二次救急病院ではありませんので多発外傷や夜間の緊急手術はほとんどありません。手術症例の90%が膝や股関節そして脊椎(腰)の慢性整形外科疾患です。
ですから時間的余裕があるので診療計画をたてることができ、ゆっくり一つ一つの症例に時間をかけることができます。
さらに当院には回復期リハビリテーション病棟があり、急性期を過ぎても病院から患者さんを追い出すようなことはありません。
たとえば股関節全置換(THA)を行ってから自宅に帰るまでをゆっくりフォローすることができます。超急性期病院では手術のあとの患者さんの痛みや苦しみが早期に転院してしまうためわかりにくいです。
レントゲン上はすばらしい手術でも、自宅で痛くてないている患者さんは意外と多いものです。
現在は急性期と慢性期、リハビリは別の病院で、などと厚労省主導の病院枠組みが加速しその狭間で多くの患者さんが苦しんでいます。
整形外科は本来、機能を重視する診療科であり、患者さんの社会復帰、もしくは家庭復帰が大目標です。
大切なことは患者さんの満足度であり決してレントゲンではありません。
以上、いろいろ雑談を書きましたが、ゆっくりと整形外科の慢性疾患(特に膝、股関節関節、腰痛、リウマチなど)を勉強し専門医を目指したい方、整形外科の亜急性期~リハビリテーションにも興味がある方、整形外科は好きだが救急車がばんばんくるのは苦手、という方、是非一度あそびにきてください。