血液の中には傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。 この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものが、PRP: Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)です。
PRP にはたくさんの成長因子や血管新生、コラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促す沢山の因子を含んでおり、人の本来持っている治癒能力や組織修復能力、再生能力を最大限に引き出し、傷んだ関節軟骨、靭帯などの治癒をうながすと考えられています。
PRPの注入方法は、ヒアルロン酸の関節内注射や腱、靭帯へのステロイド注射などと同じく、一般的な注射で行います。日本ではまだ特殊な治療の一つですが、欧米ではその有効性と安全性が確認されており、スポーツ選手の関節の治療に積極的に応用されています。
PRPに更に特別な加工を加え、抗炎症成分や軟骨の健康を守る成長因子を高濃度抽出したものが〝APS〟です。ひざ関節症の治療に有効な成分が高濃度に含まれるため次世代PRPと言われています。PRP療法、APS療法については担当医にご相談ください。
時間:約25分
採血
遠心分離
患部へ投与
A PRP療法はご自身の血液を利用しているため安全性も高く、来院当日に受けられる体への負担が少ない治療法です。
A この治療はご自身の血液から抽出したPRPをひざ関節に注入するだけなので、ひざを切開する必要はなく、入院不要で来院当日に治療が可能です。患者さんの体への負担はヒアルロン酸注射を打つ時とほとんど変わりません。
A 治療後14日間は活動レベルを最小限に、治療前より活発にしないことが推奨されます。
A PRP療法は、安全性は確立された治療法ですが、有効性はまだ検討段階のため、健康保険が使用できず自由診療となります。しかし、今現在、つらい痛みを抱えて、何とかしたいと考えている患者さんに治療の選択肢を増やすため、当院ではこの治療を希望する方に提供しています。
PRP療法(筋・腱・関節):15,000円(京セラCondensiaシステム)
※健康保険適用外の自由診療です